おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
「英単語から学ぶアドラー心理学のキーワード」の11回目。
共同体感覚(social interest)についての1回目。
今回と、続くもう1回でおそらくこのシリーズの最後になると思われます。
私は、「共同体感覚ってなんですか?」と問われたら、次のように答えるようにしています。
(1)共同体に対する所属感・共感・信頼感・ 貢献感を総称した感覚・感情であり、(2)精神的な健康のバロメーター
「共同体感覚」は、ドイツ語の“Gemeinschaftsgefuel”(正しくは u の上に・・がつき、その次のe は不要)に忠実な日本語訳です。
ドイツ語から英語に忠実に訳すと “community feeling” ですが、1020年代後半のアメリカでは“community”が「共産主義」の “communism” を連想させるので、アドラーの通訳・翻訳者を務めたW.B.ウルフは、“social feeling” を使いました。
しかし、やがて「共同体感覚」で要求されるのは、感覚・感情のみならずもっと広く、行為を含めた関心が望ましいだろうと、“social interest” に落ち着きました。
◆「英単語から学ぶアドラー心理学のキーワード」のシリーズは、1回目から10回目まで次のとおりご覧になれます。
(1)2月3日 勇気(courage)
(2)2月6日 尊敬(respect)
(3)2月7日 信頼(trust)
(4)2月9日 相互尊敬・相互信頼
(5)2月11日 共感(empathy)―その1
(6)2月12日 共感(empathy)―その2
(7)2月17日 協力(cooperation)
(8)2月21日 貢献(contribution)
(9)2月26日 責任(responsibility)
(10)3月4日 情動(emotion)
これらの内容については、アドラー心理学ベーシック・コース でお伝えしています。
<お目休めコーナー> 3月の花(3)
