アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
このところ梅がきれいに咲き始めています。
家の近所のお寺で梅を見つけると、つい写真を撮りたくなります。



私が最近はまっているオリバー・パークマンという人の『不完全主義』(かんき出版)のDAY10のところに「ライフタスクを探す」という項があります。
この中に7ページにわたってカール・グスタフ・ユングの話が出てきます
ユングは子どもの頃、原因不明の失神発作のために半年近く不登校をしていました。そうこうしているうちに自分で学校を休むことで人生から逃避してではないか、という考えが浮かんでくるようになりました。
そんな折に、父親が彼の友人とのやり取りで「いや困ったもんですね」に続いて「このまま治らなかったらと思うと恐ろしい。わずかばかりの財産も失ったし、あの子が自分で生計を立てられないとしたら、この先どうどうなってしまうのか」という言葉を聞いたユングが「雷に打たれたような衝撃」を受け、一心不乱に勉強をし始めたいきさつが書いてあります。
ユングはこの時、勉強への復帰が重要なライフタスクであると気づいたようです。
パークマンはこんなことを書いています。
《人生の分かれ道で悩んでいるときや、周囲の期待と自分の目標との板挟みになっているとき、あるいは次に何をすべきか途方に暮れているとき ― そんなときに、次の問いは強力な助けになる。
「今、自分に課せられているタスクが何か?」と問い、自分がどうしたいかではなく、人生が自分に何を求めるかを考えるのだ。》
若き日のユングが一見すると親の期待や社会規範に屈したように見えるかもしれないことに対しては、ユングのライフタスクというのは、「自分の人生が何を要求するかということなのだ」と書いています。
さらには、どうやって自分のライフタスクを知ればいいのか手がかりを二つほど書いています。
1つは、ライフタスクは常に「努力と困難を伴う」ものだということです。
特に慣れ親しんだ心地良さ自ら振り払うような「すがすがしい困難」の感覚を持ち、目先の快適さよりも「自分を広げる」方向性に従い、そのためにはまず自分に正直になる必要があること
第2の手がかりは、たとえ困難だとしても実現可能であるということ
《目の前の現実の状況から立ち上がってくる課題であるタスクで、今いる場所で手持ちの仕切りやリソースで、あなた自身にできることが求められているのだ。》と書いています。
このDAY10の最後は、こんなことで結んでいます。
《現実的な課題に向き合うことを恐れて逃避しているとき、人は心のどこかで「このままではいけない」と気づいてるんだと思う。
「今、自分に課せられているライブタスク何か?」という問いは、その気づきを意識の表面に引っ張り出してくれる。そのとき初めて、なんとかしようと動き出すことができるのだ。》
ユング心理学に【ライフタスク】の概念があることを不覚にも知りませんでしたが、こうして学んでみることで共通の概念の見方が深まり広がるのが楽しいですね。

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(お目休めコーナー)
