アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ

アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。

15歳の日記を読んで:YouTubeの【共同体感覚】と共に

おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒュ.ーマン・ギルド の岩井俊憲です。

今日は2つのことをお伝えします。

1.15歳の日記を読んで思ったこと
2.昨日配信のYouTubeアドラー心理学専門チャンネル のこと

1.15歳の日記を読んで思ったこと

15歳になり始めの1月1日から書き始めた日記を数十年ぶりに読みました。
「暗い、こだわりのある奴だな」、これが当時の自分自身への印象でした。
一人の女性に恋をし、執着し、視線が合ったとか、反応があったとか、そんなことばかり気にし、一日の終わりには〇、△、×を付け、7割方が×の日記でした。
思いが叶い、グループを主とした交際が始まり順調に行くかと思いきや、彼女の手紙に「私が本当に好きなのはM君です」と書かれ、別れを告げられたことで夜も眠れず、急性腎炎に罹り入院。
一年前に読んだ武者小路実篤の『友情』と似たような結末だったことに心の痛みが増しました。
お見舞いを期待してもはかなく、交際は6ヵ月で終わったのです。
当時の私を襲ったのは、半年間の夢なのに、「恋を失うことは、過去も現在も未来も、すべてを失った」と感じるほどの絶望感でした。

日記を読み始めた動機は『自分を信じる勇気ー自信が生まれる「個性」と「知性」のみがき方』をほぼ書き終え、『10代のための「アドラー」の教え』のシリーズの第二巻目に入る準備のためです。 

日記を読んでの別の印象は、私の記憶として残っていることと、日記に書いていたことのギャップです。
骨格は大きくは変わらないけれど、細かい部分にかなりの違いがありました。
さらには、私の後年の認知によって書き換えられているところもありました。
しかし、日記を書いていたお陰で、人様の1.5か2倍の体験からの学びがあったようにも思われます。

このブログにしてもそうです。
2008年1月から17年半近く、ほぼ毎日こうしてブログを書いていることで、私は人生の味わいを他者よりも多く感じられているとも言えます。

大切なことは「単なる記憶よりも記録を伴う記憶」です。
別の言い方をすれば、「記憶に残る生き筋の刻み方をすれば、人生の喜怒哀楽を含む味わいは倍増する」ということです。

77年の年輪のうちのそんな体験と、42年間のアドラー心理学による彩があってこそ『自分を信じる勇気ー自信が生まれる「個性」と「知性」のみがき方』(誠文堂新光社、1,650円)を7月25日(金)に世に送り出すことができるのです。

■ここでフライング気味に『自分を信じる勇気』の新刊案内(仮)【企画概要】の部分をお伝えします。

これまでアドラー心理学は、ビジネスや子育てにおいて大人向けにその考え方が紹介されてきました。
しかし、不登校の子が増え続け、子どもたちの自己肯定感や意欲の低さが問題視されている今、その理論と実践を本当に必要としているのは、10代の子どもたちなのではないでしょうか。

本書では、これまでさまざまな形でアドラーの教えを普及してきた、アドラー心理学カウンセリング指導者の岩井俊憲氏が、10代の人生を力強く生き抜くための考え方を解説します。

装丁画・漫画:ウラモトユウコさん
編集協力:かきの木のりみさん

2.昨日配信のYouTubeアドラー心理学専門チャンネル のこと

昨日21:00から配信のYouTubeアドラー心理学専門チャンネル では「【アドラー心理学】あらためて現代の【共同体感覚】を問い直す」のタイトルで17分で次の内容について語っています。

・「共同体感覚の意味
・共同体(ゲマインシャフト)と機能体(ゲゼルシャフト) 
・共同体の捉え方
アドラーの想定した共同体の3つの軸
・セルフ・インタレストとソーシャル・インタレス
・ムラ(閉鎖的・縮小的共同体)の特徴
・都市(解放的・拡大的共同体)の特徴
・三次元マトリックスの共同体感覚

最後の「三次元マトリックスの共同体感覚」は、特に新鮮な印象を与えますよ。

ご視聴はこちらから
   ↓
https://youtu.be/hsuWWVHFeAA

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