アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ

アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。

『アドラーを読み解く』を読み解いたら

おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(10月16日)から新潟市で研修を行っています。

ホテルで 株式会社 アルテ の 市村敏明社長からいただいた『アドラーを読み解く』(中野 明著、1,800円+税)読み終えました。

アドラーを読み解く
―著作から学ぶ個人心理学
中野明
アルテ

Amazonでも購入できるようですが、画像はまだないようです。

著者の中野 明さんとは面識がないのですが、ノンフィクション作家だそうです。

今まで 株式会社 アルテ から『アドラー心理学による「やる気」のマネジメント』『アドラー心理学による「強み」のマネジメント』などを出しているようです。

読み終えてみて、アドラーの本をしっかり読み込んでいらっしゃることが伝わってきました。

目次は次のとおりです。

はじめに
第1章 個人心理学へのアプローチ
第2章 劣等感
第3章 目標
第4章 ライフスタイル
第5章 共同体感覚
第6章 人生の3つの課題
第7章 人生の意味
第8章 おわりに

第1章から第5章(第3章を除く)までは、比較的アドラーに忠実で、まるでアドラーの名言を忠実に紹介しています。
第6章、第7章には、著者の知識がかなり入り、このことで現代の状況に対応したアドラー心理学の理解が深まり、私は、この部分にも好感を持ちました。

とりわけ、よく引用されるアドラーのパーソナリティ分類として共同体感覚が高く活動性が低い人に対して、アドラーは「存在しない」と書いていますが、中野氏は「評論家」を入れています。

何よりも、第7章の「人生の意味」では、経営学者のジェームズ・コリンズの『ビジョナリー・カンパニー②』の考えをもとに人が仕事を考える上で考慮すべき3要素として、著者なりにシンプル化した

①自分がやっていて楽しい活動において(価値)
②卓越した能力を発揮でき(強み)
③しかもそれが世の中の役に立つ(貢献)

をもとに「フローチャンネルと人生のフィードバック・ループ」にまでまとめ上げている箇所には、著者の独創性を感じました。

まさに絶品です。

こんな理由から、私がここ数年に読んでいるアドラー心理学の解説本としては、ハイランクに位置する本となりました。

こんな素晴らしい本を出された 株式会社 アルテ の市村敏明社長、著者の中野 明さんに心から感謝申し上げます。

かなり強くお勧めです。

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