おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(5月29日)は、9:30~17:20にヒューマン・ギルドで 感情のコントロール法 のセミナーを行っていました。
参加者は15名と比較的こじんまりとしていましたが、遠くは福岡、神戸、大阪、岐阜からご参加の方がいらっしゃいました。
それだけでなく受講者の中にアンガ―マネンジメントのファシリテーターの方や大学のスポーツ心理学の講師がいらっしゃったので、補足のご意見を賜り、内容がより充実しました。


さて、「蜷川幸雄は、勇気くじきの演出家だったか?:山田さんのご質問に」シリーズの8回目です。
今までの7回のシリーズは、以下のとおりです。
第1回目 5月20日
第2回目 5月21日
第3回目 5月23日
第4回目 5月25日
第5回目 5月26日
第6回目 5月27日
第7回目 5月28日
勇気づけのコミュニケーションの成立要件としての
1.発信者
2.受信者
3.相互関係
4.記号
今回は、2.の受信者について蜷川の「ダメ出し」によって短期的に勇気くじきとしてではなく、長期的にな勇気づけとして作用するには、どのような条件が必要かに注目します。
今まで名前の出ていた二宮和也、寺島しのぶだけでなく藤原竜也、小栗旬、勝村政信、松重豊などには、勇気づけと行け取れるどのような資質があったのでしょうか?
フェイスブックにコメントしてくださった方々のご意見も大変参考になりました。
ありがとうございました。
私は彼ら受信者側にプロを志す上で「ダメ出し」に耐える熱意がある、自我が強いなどの素質があったことが大きなポイントだと思います。
ひどい「ダメ出し」を受けたときは、「くっそー」「この野郎」と思いながら目標に到達するためにはそれなりの指導だと受け入れる要素があったのでしょう。
よく取り上げられる例として、読売ジャイアンツのV9当時の川上監督は、長嶋選手のことはこっぴどく叱ったけれど、王選手にはあまり叱ったことがなかった ― 叱ってもコーチがフォローしていた ー ことが言われます。
ここでのとりあえずの結論は、指導者(リーダー)と役者(フォロワー)間の勇気づけ/勇気くじきの効力が役者(フォロワー)の資質によるということです。
次回は、『嫌われる勇気』の「アドラー心理学は承認欲求を求めることを否定する」という説についてリーダーシップ、あるいはフォロワー側の発達段階の観点から言及します。
お楽しみに。
<お目休めコーナー>5月の花(30)