おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(1月13日)、金子書房から自宅に 『児童心理』 (2月号)が届いていました。
この2月号は「子どもと『別れ』」が特集で、香山リカ、田口ランディ、俵万智、樋口恵子などの各氏に交じって私も原稿を書いています。
「受験に失敗した学校の制服を着た子に毎朝会う君へ」という長いタイトルで、自分なりに推敲を重ねた文章です。

他に特別寄稿として森田啓之氏(兵庫教育大学大学院准教授)が「スポーツ指導における体罰の問題を考える」があり、これで定価916円(税込み)というのはお買い得です。
お勧めします。
さて、これからが本題です。
日本経済新聞の『私の履歴書』の1月の登場人物は、読売ジャイアンツの元選手で現在ソフトバンクホークスの会長の王貞治さんです。
この内容がとても面白く、1月13日の第13回目は、「一本足」打法登場後のことが書かれていました。
「一本足」打法は、荒川打撃コーチと王貞治選手の二人三脚の産物です。
「一本足」打法は、1962年の7月1日から始まり、そのシーズンは4月から3カ月で9本塁打だったものが、7月以降の3カ月で29本塁打、85打点で二冠王を獲得しました。
王さんは、荒川コーチのことを次のように書いています。
荒川さんのすごいのは「これさえやって入れば間違いない」と思わせてくれたことだ。
全然打てないのに「この調子ならホームラン王」とか「三冠王にもなれる」とか真顔で話す。何度も繰り返されるうちに気持ちよくなって、練習が苦にならなくなった。
(途中略)
指導者には理論もさることながら、人をその気にさせる力が必要。
王選手に対する荒川コーチの勇気づけは、多分にピグマリオン効果が含まれているのですが、そのことは次回に。
<お目休めコーナー> 1月の花(12)

