おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(5月11日)は、金沢市で石川県庁の職員研修を行っていました。
2014年度から4年目、今回で11回目になります。
昨日は36人が受講し、かなりの反応でした。
私の本を含めてアドラー心理学の本を読んでいる人が4人いました。
昨年より確実に比率が高まっています。
さて、金沢に行く途中の北陸新幹線の中で読み終わった本の紹介です。
『1年目から無理なく年収1000万円稼ぐ 起業1年目の教科書』(今井 孝著、かんき出版、1,400円+税)
かんき出版の谷 英樹編集長からいただいた本です。
![]() |
起業1年目の教科書 |
| 今井 孝 | |
| かんき出版 |
今までビジネスとは縁がなかったSMILEリーダー、ELM勇気づけトレーナー/リーダーなどの方々から、起業したばかりの人、やがて事業を立ち上げようと思っている人たちの必読書です。
起業家を「一人ですべてを行う人ではなく、足りないリソースを周りから集めて、社会に役立つビジネスをやり遂げる人」と定義(P.260~261)し、「起業とはハードルの高い大きなチャレンジだ」という勘違いに気づかせ、成功する人は「大きな目標に到達するための細かな階段を作っている」(はじめに)とし、次のように起業にかかわる私たちの次のような「ねばならない」常識を覆してくれる本です。
起業しようと思ったら、
・着実な準備で、アイデアを豊富に準備しなければならない
・ワクワクするような夢を持っていなければならない
・リスクを覚悟しなければならない
・世の中に求められているもの徹底的に見極めなければならない
・
・
・
ところが、この本では、第1章の「起業を思いついたら」で「起業1年目で成功する人は、」
・ありきたりのアイデアでスタートする
・なんでもいいから「最初の一歩」を踏み出す
・夢はなくてもいい
・リスクを取らずにスタートする
・
・
・
から始めています。
その後
第2章 起業までの準備
第3章 ビジネスプランを立てるには
第4章 商品をつくるには
第5章 価格を設定するには
第6章 マーケティングとセールスを行うには
第7章 成功する起業家の時間術
第8章 チャンスを最大限に活かす
第9章 起業家のチームづくり
と続けて、「あとがき」では、「ビジネスというのは、ある意味では自分を大好きになるためのプロセスです。自分を成長させるプロセスです」と書いていることでもわかるように、起業に関するノウハウばかりでなく、起業する人にとって欠かせないマインドセットもしっかりした本です。
私も中小企業診断士の片割れ、起業に関するコンサルティングを引き受けてもいいな、と自信が湧いてきた本で、5万部を突破しているのがもっともだと思った、超お勧めの本です。
<お目休めコーナー>5月の花(12)

